2010年12月20日

ミリタリーSAA

ミリタリーSAA
タナカから最近発売されたファーストジェネレーションSAAミリタリーモデルを購入しました。
SAAは、ご存知通りSingle Action Armyと頭文字の略ですが。
それは、1975年に軍用拳銃に採用されたからでこの銃が登場したのは、1973年でそれまでは、コルトSAと呼ばれていて最後のArmyは名称についていませんでした。
現在使われるSAAの名前の由来とも言えるミリタリー使用のSAAですが。日本のトイガン業界において製品化されるのは、第二次世界大戦後のモデルが殆どで1stモデルのブラックパウダー仕様が製品化されることは希でしかもその中でもミリタリーモデルが少なく貴重な存在であり、情報を得た時点で即購入決めました。実売1万円台というのもありがたいです。
ミリタリーSAA
全体像です。7.5インチバレルのモデルです。これがSAAの本来の標準サイズでして5.5インチや4.3/4インチが誕生するのは、その後です。
ミリタリーSAA
ミリタリーモデルの特徴US刻印。フレーム刻印もこの年代らしく3行で入っているのが好印象です。
コルト社の馬のマーク。ランパントコルトがありませんがこれが正解で1890年に初めて入りフレーム刻印も2行に変更されます。
ミリタリーSAA
グリップは木製のワンピースグリップが装着されています。ミリタリー仕様は全てこれです。1884とありますがこれは、1884年なので当然変化があります。
なおモデルガンにあるSPGマークは、グリップのついているバックストラップの下部にあり目立ちません。
同社の2ndモデルがフレームの目立つ箇所に入れられていたのに比べこれは、良いと感じました。
ミリタリーSAA
シリンダー全部の面取りベベルカットも当然再現されています。2ndモデルにはカットがありません。なお1stモデルでも自体ごとにカットが異なっています。
ミリタリーSAA
シリンダーにインスペクターマークが入っているのもミリタリーモデルの特徴でDFCとは。
David F Clarkという人物を意味します。
ミリタリーSAA
製造番号が下4桁入っています。3092とありフレームには113092と製造番号が入っています。この製造番号は、1884年製造に該当するためグリップに刻まれた年代と一致します。タナカさん泣かせてくれます(喜)
ミリタリーSAA
エジェクターロッドの形状は円形です。1881年に手前の半月状になります。あれでもこの銃1884年製造と想像されるのですが…。
ミリタリーSAA
リアサイトは1stの特徴Vノッチを再現してます。
ミリタリーSAA
手元にある1stモデルのブラックパウダー仕様SAAです。上からタナカのミリタリー、ハドソンの1stそしてマルシンのバットマスターソンです。
偶然ですがキャバルリー、アーティラリー、シビリンが揃いました。
なおこの銃は、素材がABSであるが故カートなしの状態だと重量が460gしかありませんでした。持ってみると軽さを実感します。
重量感のあるモデルガンに慣れているとちょっと拍子抜けしてしまいます。
ミリタリーSAA
S&Wのモデル3と並べてみます。なおモデル3も各部を大幅に改良し口径をSAAと同じ45口径とした。
スコーフィールドモデルが軍用に採用されました。
ただしスコーフィールドの45口径はSAAより薬莢の短い弾丸だったので。SAAなら両方とも使えますが。
スコーフィールドだとSAA用の45コルトは発射できません。そのため当時の米軍には、同じ45口径ながら異なる弾丸が2種存在しました。
パワーは当然45コルトが勝っていましたし不便なのでSAAに統一されました。その他SAAの方が堅牢でありました。
ミリタリーSAA
リロードは遥かにブレークオープンのモデル3が勝ってました。しかしこの構造ゆえにSAAより強度にかけました。
さて今回のタナカSAAミリタリー仕様ですが実売1万円であることを考えればよい買い物でした。
なかなか製品化に恵まれない仕様だけに手にするのが楽しみでした。
マニュアルは、ファースト・ジネレーションモデルとありました。ので今後の1stSAAの充実も期待したいと思います。




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Posted by コウ  at 07:53 │Comments(4)ウエスタン

この記事へのコメント
こんばんは。世安です。
御無沙汰しております。

さてタナカモデルですけど、旧ハドソン金型改修品とのウワサが
ありますが、ハドソンと比べていかがでしょうか。
わたしもHWシビリアンが出たら是非見て見たいと思っています。

またもし宜しかったら画像下さい。
Posted by 世安 at 2010年12月21日 20:55
☆世安様
ご無沙汰しております。先程掲示板にお邪魔しました。
掲示板でも書きましたが確かに雰囲気そっくりです。
でも1stモデルは2nd以降にはないロマンがあるので今後も製品化していただきたいものですね。
Posted by コウコウ at 2010年12月21日 23:25
こんばんは。やっぱりそうでしたか。
コウ様の撮影した画像を拝見しましたが、フレーム上下幅がハドソン
より狭い感じを受けましたし、第一フレーム自体シャープなので、新規金型では?と思っていました。かりに旧ハドソンの金型を利用した物であったとしてもかなり手を入れたように感じました。
これはいいですね。これならシビリアンも期待できそうです。
どうもありがとう御座います。
Posted by 世安 at 2010年12月22日 00:14
☆世安様
個人的に販売価格も含めて満足度高い製品です。
私もガスガンのジュピターの技術を用いてニッケルのHWを期待しています。
Posted by コウコウ at 2010年12月23日 00:52
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