2010年04月13日
バットマスターソンSAA

さて組み立て報告だけしたマルシン製バットマスターソンですが今回は子細を書きたいです。
このバットマスターソンとは実在した人物であり彼の所有していたSAAのうち1丁を正確にモデル化したものでありSAAファンは色々こだわりが強い人が多いですが実在する銃を正確に再現することで納得させようと言うモデルと解釈してます微妙なラインなどは手作業がメインの時代の銃でこれが正解がありませんので!

バレル側面にはCOLT SINGLE ACTION ARMYの刻印はありません。
ハドソンSAAの時も書きましたがこの刻印が入るようになるのは1930年代の末頃なのでこれで正解です。

シリンダーベースピンはフレーム前方からビスで固定する1896年以前の仕様ですシリンダー前部のカット俗に言うベベルカットは良い形状だと思います。

フレームは3行刻印でコルトのトレードマークの馬ランパントコルトが入っていません。
1890年以前の仕様です。口径の表記がトリガーガードに45CALと刻印されています!

エジェクターロッドの形状はハドソンが円形のフルムーンだったのに対してこちらは、今もよく目にするハーフムーンです。ここがハーフムーンになったのは、1881年なのでマットマスターソンのSAAは、1881年から1890年の間に製造されたと想像できます特にバットマスターソンは、銃身長がシビリアンモデルでシビリアンは1879年からの製造なので可能性はこの期間であると私は思います。

金属製モデルガンなので銃口は完全に塞がっています。

1stモデルのブラックパウダー仕様のシビリアンなのでバレルアドレスは2行刻印です。ここもハドソンでは再現されていなかった部分であります。

ハンマーのファイアリングピンは実物より相当短めです。これは発火しないダミーカート仕様であることと改造防止でしょう。因みに実物のSAAでは頻繁に破損する弱点の一つでもあります。

リアサイトもVノッチ型ですこれはハドソンSAAでも再現されていましたね。

マルシンのバットマスターソンの特徴がこのシリンダーゲート下の傷です。
これはモデルになった実物にあった傷だそうです。
何故このような傷がついたかは、憶測ですが。この銃の所有者であったバットマスターソンは、ホルスターを使わずに紐で首から銃を吊っていたといわれており確かに現存する写真でもベストの前から紐が覗いている物が多く有ります。恐らくこの紐についていた金具か何かが原因でこの様な傷が出来たのだと思います。
現存する当時の銃でこんな傷がある銃を他に聞いたことも無いですし。

同じ1stのブラックパウダー仕様モデルを製品化したハドソンとオールドタイプホルスターに入れて白黒撮影して見ました。
やはりSAAは白黒写真が似合う!このマルシンのバットマスターソンは一説には最高の金属製SAAモデルガンといわれるだけあり非常に良くできています。ガスガンのSAAもこの位気合入れて欲しいです。はっきり行ってあっちは、各年代の特徴が入り混じったモデルですwまあ、あれはあれでありかなと思いますが。少なくても私は嫌いではないです。
金属製モデルガンのハンドガンは色が金ということで以前は抵抗が正直ありましたがこの質感や重量感はやはり捨てがたいですね。それでいてこれだけ素晴らしい製品があれば尚更です。エアガン全盛ですがモデルガンもいいものです。とくにキットモデルは楽しいですね。
次はオートの金属モデルでも手を出そうかと思ってます。因みに狙いはゲーリングルガー!またもマルシンです。